先の衆院選を受けて、鳩山内閣が成立しました(このコメントは3日遅れですが・・・)。
これまでのしがらみを断ち切った、思い切った政策を実行して、閉塞感を打破して欲しいものです。
昨今の日本と自民党を見ていると、過去の名門だが業績が伸び悩んでいる企業、そんな表現がぴったりだと思います。
そういった企業でも、潜在的なポテンシャルを秘めているところは、思い切ったトップ人事をきっかけに、V字回復を達成してきました。
V字回復に共通するキーワードは、2つだと思います。
①過去の経緯・しがらみを白紙に戻し、企業目的を基礎として、事業を取捨選択すること
②部門間の交流を促して、部分最適となってしまっている業務を、全体最適に組み替えること
①は強力なオーナー、中興の祖がいるような企業で多いです。
「○○会長が始めた事業だから誰も撤退を出来なかった」というような事業を、過去の経緯にとらわれずに、是々非々で判断するということです。
たとえば、松下(現Panasonic)の中村氏は、松下幸之助氏の時代から続いていた事業部制を取りやめた、みたいなところです。その他、残念ながら破綻してしまいましたが、ダイエーにおける中内親子が始めた事業なども、社内では撤退できなかった事例として挙げられると思います。
②はいわゆる縦割りの弊害ですね。
日産のカルロスゴーン氏が、全社的な目的達成のためにクロスファンクショナルチームを設けたことや、過去のSHARPにおける緊プロなどがこれにあたると思われます。
政治の世界においても、①は大物政治家や業界団体、官僚の既得権益などがあるでしょうし、②はまさに省益重視の官僚組織。政治も経済も、つまるところは人間がやることなので、同じ問題に行き着くんだと思います。
コンセプトは簡単。しかし、これを強い意志をもって実行し続けることこそが難しい。
これをやりきって、現代史の教科書で賞賛される、そんな首相になって欲しいものです。
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